No.
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判定部位
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判定結果
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実証内容等
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詳細
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1
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モータ回転軸・軸受・据付
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B3
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診断器での劣化判定はB3(重度な劣化)であり、他社振動測定による診断では発見が出来なかった。分解したところ、フレーキングが発生しており、故障まで猶予のない状況であった。
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検証
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2
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モータ回転軸・軸受・据付
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B3
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分解したところモータ負荷側軸受のリテーナーの一部が破損していた。
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検証
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3
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モータ回転軸・軸受・据付
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B1
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架台の据付ボルトが抜け落ちてしまった陸上ポンプについて、据付ボルト補修前後で測定を行い、測定結果の変化を確認した。
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検証
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4
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モータ軸受・ハウジング
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B2
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モータ部軸受・ハウジングの判定はB3に近いB2判定であり、また回転軸・軸受・据付けの判定もB2に近いB1判定であった。分解したところ、軸受に錆、フレーキングが発生しており、特に負荷側の軸受損傷が大きかった。
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検証
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5
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モータ軸受・ハウジング
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B2
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VSモータの診断を行ったところ、モータ部軸受・ハウジングの判定はB3に近いB2判定であり、回転軸・軸受・据付けはB2判定であった。分解したところ、特に負荷側軸受の劣化(グリス切れ、球きず)が顕著であった。また軸受の交換を行い、再度測定した結果、劣化判定値及び定量値の改善が確認できた。
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検証
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6
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モータ巻線の絶縁
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B2
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分解して巻線の絶縁を部分放電試験法により実施したところ3.3KV印加時960PCであった(劣化前期)。巻線にワニス処理だけを施した整備後の劣化判定はAに近いB1であった。再度分解して同様の絶縁試験を行った結果は3.3KV印加時360PC(運転に支障なし)と整備前より約3倍絶縁が回復していた。尚、交流電流試験や誘導体損失角(tanδ)試験では整備前と整備後に差は見られなかった。
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検証
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7
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モータ巻線の絶縁
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C
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診断器での劣化判定はCであったが、その後運転を継続したところ1月後に焼損事故が発生した。原因は相間のレアショートであることが判明し、診断結果と一致した。
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検証
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8
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モータ巻線の絶縁
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C
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診断測定実施の1週間後にモータがレアショートにより焼損した。
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―
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9
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モータ巻線の絶縁
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C
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現場確認したところ、熱振動による異常加熱の疑いがあり、分解したところロータが変色しており、このまま放置すれば焼損事故に至るところであった。
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―
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10
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モータ巻線の絶縁
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A
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1974年製造の高圧モータ(280KW)について、診断結果通りの絶縁状態であるかを絶縁破壊試験等の別の方法で試験を行った。破壊電圧値は16KVと全く問題のない絶縁状態であり、診断結果と合致した。
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検証
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11
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モータ巻線の絶縁
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エレベータ用駆動電動機においてS社製絶縁劣化診断装置とKS−1000との診断比較を行った。
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検証
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12 |
モータ巻線の絶縁
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C |
巻線にC(0.570)判定、電流診断B2判定、負荷モード:低位モードと悪い判定が出た為、開放点検したところ報告書内容と一致していた。 |
検証 |
13 |
モータ巻線の絶縁
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C |
巻線にC(0.619)判定、電流診断B2判定、負荷モード:低位モードと悪い判定が出た為、開放点検したところ報告書内容と一致していた。 |
検証 |
14
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モータ巻線の絶縁
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B2
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「診断結果でブラシ・整流子・巻線の絶縁の項目がB2であった。モータ内部およびコイルを洗浄、ワニス含浸を行った結果、改善が見られた。
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検証 |
15
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エアギャップ不均一
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B2
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「軸受・ハウジング損傷」も「B2」の判定であり、分解したところ塵埃付着ではなく、ハウジングのがたつきによる偏心と判明。
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―
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16
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エアギャップ不均一
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C
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流体振動による偏心があり、電力量計で効率を測定したところ約5%低下していた。
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―
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17
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エアギャップ不均一
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B2
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エヤギャップ不均一の原因は、軸受損傷による振動偏芯及び埃であり、診断結果通りその兆候が現れていた。整備数ヵ月後に測定したところエアギャップの数値も下がり良い結果となった。
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検証
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18
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カップリング異常・軸アンバランス
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B2
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現場確認したところ、カップリングに緩みが見られた。
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―
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19
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カップリング異常・軸アンバランス
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B2
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現場確認したところ、ファンのVベルトに緩みが見られた。また「歯車・ベルト系損傷」の判定は「A」であった。(補足)ベルトの緩みはカップリング異常の項目に現れ、ベルト自体の損傷は「歯車・ベルト系損傷」の項目に現れる傾向にある。
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20
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負荷側軸受損傷・異物付着
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B2
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「回転軸異常・バルブ磨耗」も「B2」判定であり、分解(ACサーボモータ)したところ負荷側ベアリングがオイル切れの状態であった。
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―
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21
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負荷側軸受損傷・異物付着
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B2
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分解(井水ポンプ)したところ、バルブ部分及びインペラー入口部に異物(木の葉等)が付着していた。
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―
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22
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負荷側軸受損傷・異物付着
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B2
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負荷部の軸受損傷・異物付着が他の負荷部位より数値的にも高い判定であった為、分解整備する事となった。
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検証
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23
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負荷側回転軸異常・バルブ磨耗
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B3
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分解した結果、インペラー側の軸受が損傷(リテーナーが破損)、シャフトも変形していた。モータ側軸受は異常のない状態であった。
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検証
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24
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歯車・ベルト系損傷
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B2
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振動計測では正常値であったが、現場確認(排気ファン)したところVベルトの損傷が判明。
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25
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ドライブ基板
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B2
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更新間もないインバータであったが、ドライブ基板の診断結果が悪かった。その1ヶ月後にインバータが停止してしまった。原因はオーバーロードによるドライブ基板の損傷であり、診断時にその兆候があった模様である。
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26
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ドライブ基板
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B1
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診断の約1ヶ月後に、ドライブ基板およびIGBTモジュールが焼損しインバータが停止してしまった。半年前の診断ではA判定と正常であったが、インバータの設置環境や運転状態などから劣化が急激に進行したと考えられる。
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検証
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27
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ドライブ基板
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C
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31Hz運転の循環ファンで、インバータのドライブ基板がC判定であった。このまま放置すればドライブ基板および電力素子の故障に発展する恐れがある。今回、機械的共振の可能性があるため、インバータの運転周波数を35Hzに変更したところ同判定はAとなり異常運転が回避できた。
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28
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インバータ基板
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B2 70.5%
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KS−3000ModelAによる診断で、インバータ部の異常・劣化度が70.5%(注意レベル)と出ていた。基板を交換することで58.0%(正常)になった。
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検証
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