この設備再生保全の実施に当たっては、設備の状態を運転中に捉え、内部に発生している異常兆侯(潜在的劣化)の早期発見が重要であり、その原因、部位、程度を特定する診断技術が必要なのです。「高調波診断技術」は、従来の診断技術の概念をまったく変えたものであり、劣化兆侯(顕在的劣化)はもちろん、その前段階の異常兆侯も逃さずキャッチするものなので、この技術により設備再生保全が可能になりました。
設備再生保全により、部材や部品の延命率も確実に延ばすことができます。効果的に行えば機械を止める時間も少なくてすみ、予備品をカットすることができれば経費の節約になります。長期の設備再生保全は、限られた地球上の資源節約に大きく貢献することができるのです。
人口知能搭載の「高調波知的劣化診断システム」は、設備再生保全のコアであり、地球環境との協調を図る新技術として、今後より一層の発展と更なる活用に、大きな希望が持たれています。
|