心理学者の河合隼雄氏は「人は誰でも人生において三度トンネルに入り苦しむが、この苦しみによって人は成長し、その経験から次のトンネルに入る心構えを学ぶ」と言われています。
企業もまた然りです。このトンネルの苦しみは、試練であり逆境です。
この逆境に打ち勝つ力は何か! それは「志」であり、「感謝と反省」の心だと思います。常に相手の立場に立って物事を進める時、大きな力が与えられるのです。
「人生はトンネルばかりではなく、神風もまた三度吹きます。ただ、その時には日頃から何か目的をもって生きていないと、神風はスッと通り過ぎてしまう」とも言っておられます。
朝の来ない夜はありません。夜明け前が一日で最も暗いのです。トンネルに入ってもくじけずに耐え抜くこと。そうすれば必ずチャンスがめぐって来ます。
逆に、神風が吹いたら何が何でもその風に乗ること。その為には日頃から準備をしておかなければなりません。
勝利の女神には前髪しかないのです。毎日ボンヤリ過ごしていると、せっかく勝利の女神が現れたのに、気づいた時にはすでに過ぎ去ってしまっていたと言う事になりかねません。
発明王エジソンは、『不可能というものは無い。ただ時間が少しかかるだけである』と言っています。私は、『打ち勝てない逆境は無い。ただ「志」が必要で、時間が少しかかるだけである』と言い換えています。
各自それぞれの立場で日頃の準備を怠らず、目的意識を持ち、吹いてくる神風に乗ってオンリーワン企業への道のりを進んで行こうではありませんか。
2005年9月1日
お知らせ:8月の社長メッセージは、9月のメッセージと合わせさせて戴きます。
来月のメッセージも是非ご覧下さい
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