突発事故を許さない!「画期的な設備機器予知診断」を実現
診断実施例(2−6)
■不良判定部位:モータ巻線絶縁
■診断結果
エレベータ駆動用電動機を対象に、S社製オフライン絶縁劣化診断装置と弊社KS−1000で
モータ巻線の絶縁劣化状 態を測定し、診断結果を比較した。結果は以下のとおりである。
機器名
部位
S社製オフライン診断結果
KS−1000
診断結果
合致度
R(MΩ)
tanδ(%)
Δtanδ(%)
C(nF)
PI値
判定
余寿命
1
直流電動機
主極
9.99GΩ以上
2.56
0.2
3.07
1.3
正常
30年以上
負荷時
B2(0.530)
△
補極
9.99GΩ以上
1.95
0.25
2.95
0.8
電機子
9.99GΩ以上
1.08
0.01
13.3
2.3
電動発電機
電動機
9.99GΩ以上
1.2
0.34
9.2
2.8
正常
30年以上
無負荷時
C(0.624)
負荷時
B3(0.636)
◎
主極
9.99GΩ以上
1.41
1.7
2.99
2.0
要注意・観察
(対策準備)
1年
補極
796
3.62
1.23
23.9
1.0
電機子
101
3.50
1.30
9.0
1.0
2
交流電動機
(インバータ制御)
9.99GΩ以上
0.72
0.01
4.0
3.0
正常
30年以上
負荷時
A(0.189)
◎
3
交流電動機
9.99GΩ以上
1.85
0.02
13.8
3.0
正常
24.7年
負荷時
B1(0.540)
△
※合致度の説明
◎・・・両診断が非常に合致している
○・・・両診断が合致している
△・・・両診断が少し異なっている
×・・・両診断が全く異なっている
【コメント】
オフライン絶縁劣化診断装置は電源を停止した状態で測定する必要があり、また装置自体も容易に持ち運びができないため、KS−1000で診断を行い、その結果の悪いものについてオフライン絶縁劣化診断装置で精密診断を行う方法が効率的であると考えます。